LWWC お茶の水女子大学
ライフワールド・ウオッチセンター
LIFE-WORLD WATCH CENTER
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 News & Topics

 センター長ご挨拶
       新たな試練がもたらす異次元の世界  
                             ライフワールド・ウオッチセンター
                           センター長  増田 優
 

 2010 年の年頭所感では、化学物質や生物のもたらすリスクの管理の重要性を認めつつも、厳しさを増す世界の中で食糧や資源・エネルギーの安全保障そして何よりも人々が生活の糧を得るための職業の重要性を強調した。合わせて国際競争力の向上や技術革新と社会変革の必要性なども強調した。特に、否応なしに次の時代を生きてゆかねばならない若い人々は、怒涛の世界の中で生きていく能力を身につけるために、穏やかな風土の中の管理された環境の下で目に入れても痛くないほどの温かい庇護のもとにある日本社会を飛び出して、荒々しい世界の中で自らを鍛え上げることが要であることを説いた。
 年明けとともチュニジアやエジプトで激動が起こり政治体制が大きく変わった。そして未だその余波はリビヤ、イエメン、シリヤそしてバーレンなどで続いている。
 
   欧州では財政・金融危機がギリシャからポルトガルやアイルランドへと飛び火し、さらに幾つかの国の財政破綻が懸念されている。厳しい
世界情勢は未だ続いている。そして2011 年3 月11 日に東日本大震災が発生した。500 ㎞に及ぶ海岸線にあった多くの街々に壊滅的な被
害をもたらし、多数の人々が命を落とした。さらに福島の原子力発電所の事故が多くの人々の生活の根底を揺るがしている。状況は非連続
的に変わってしまった。2010 年の年頭所感が前提としていた穏やかにして安全な日本社会という認識そのものが問われる事態となった。
 
 ライフワールド・ウオッチセンターはライフという名称に因んだ「生命」、「生物」、「生活」、「人生」の4つの視点に「生存」の視点をも加えて、
5 つの「生」の視点から現代社会と世界動向を見据えつつ、そこで起こる諸々の事象を検証し社会に積極的に発信してゆくことを理念として
いる。この理念に照らして日本が直面しているこれらの困難な状況を検証してみる。


                                                                     (2011年4月1日 記す)

                                                                      続きは
 
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最終更新日2015年1月30日
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